セイコガニ…旬の時期に散々使いました。日本海のものはとっくに終わりなんですが北海道産はまだあります!毛蟹にズワイガニ大、ワタリ蟹に栗ガニと蟹も飽きてきたので新メニューを…河豚の白子と大和芋を裏漉し&すりおろして卵白を混ぜます!蟹の殻をカリッと焼いて蟹出汁をとって、混ぜ合わせてから、蟹の身も入れて優しく蒸し上げます。美味出汁餡をかけて、内子、外子を乗せて、霰生姜を乗せたら完成!セイコガニにふわふわトロトロ蒸し…見た目は白いのですが異常に蟹の味がする新感覚の一品。京都の名店の味を少しだけパクって、自分なりに仕上げました!久しぶりのヒット作品なので是非〜
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頂きました。
蕎麦打ち
金継ぎの続き
金継ぎ
最近はやっと器を買える余裕も出来、ちょいちょい念願の器を購入してます。器は料理の着物って言うくらい、和食のお店では大切なもの。やっぱりとっても高いので、大切に使わないといけません!しかし…型あるものはいつか壊れるもの!清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した、魯山人の写しやら大切な買ったばかりの器が早くもチップ!諦めきれない貧乏な私、金継ぎという技法で器を復活させます。先ずは米粒を練りに練り、ノリを作ります。ノリに漆を混ぜて、パテ状にして、欠けた部分を補修します。それをお手製の室に入れて3日ほど乾燥させます。本日はここまでで、また3日後に次の工程をアップします!思えば、もう亡くなっていますが、修行中に育てていただいた親方はこういう技法まで詳しい親方で20代前半の僕は釣り道具を手作りする過程で漆の塗り方を教えていただきました。今頃役に立つなんて、流石親方です。親方の口癖は感性を磨け!感性が無い板前なんざ辞めちまえってなもんで、今の時代ならパワハラでお咎めを受けそうなバリバリの板前さんでした。感性って簡単に言いますが、料理は勿論、献立を考えるヒントや器選び、立ち振る舞いやらお客様に対する心遣い、社会人としての心構えやら色々な事が含まれていたような気がします。当時は若くてせいぜい料理に対する感性くらいしか分からなかったのですが、深い意味があったんだなぁと今更ながら感じております。器の取り扱いも然り!どう扱えば料理が映えるか、美しく見えるか、壊さないか、と色々な意味がありますね。気を張って仕事してたら器を置く際の所作も美しくなり、自然、大切に扱うから、そうそう器を壊さない。などなど、一言に感性って言っても色々な意味があったんだなぁ?と思っています。店によっては何十、何百万円って器も使いますからね。若い頃に沢山、叱って頂き、沢山失敗して迷惑かけて、それはそれは怖かったのですが、どんなに怒られても愛情を感じたし、本気で僕達の未来を考えてうるさく怒鳴り散らしていたんだなぁって思います。ホントの優しさってこういう事だなぁって感じております…僕もまだまだだなぁ…明日から愛情を持ってもっと厳しくしないと…器無くなっちゃう(笑)